アナと雪の女王はつまらないかと言われればそうでもない

Olaf

遅ればせながら、金曜ロードショーで「アナと雪の女王」を初めて観た。
伊集院さんがラジオで「毒にも薬にもならない映画だった」と評していたが、確かにいい歳した大人からすればそんな感想を抱くのもわかる気もした。

でも、娯楽映画ってそんな感じでいいんだと思う。

「ねぇねぇアナ雪もう観たー?」「うん、先週みてきたー。良かったよー」
みたいに、当時流行に乗っかって気軽に見に行って気軽に話のネタとして消費すればいいのであって、深く内容を追求するような映画ではない。

要するに、娯楽映画を一緒に観に行ける友達や恋人がいて、最近見た映画の話が気軽にできる友達がいるリア充向けの映画であって、話す相手もおらず仕事でくたびれ果てて帰宅後、味のしない飯を食べながらテレビ画面で一人見るような映画ではないということ。なんか書いてて涙が溢れてきた。

ストーリーも王道で、途中色々な困難に直面しつつも最後はハッピーエンドに向かう話で、過激なシーンも無く安心して見ていられた。鼻がニンジンの雪だるまがツララに串刺しになってヘラヘラしてたシーンはちょっと怖かったけど。
あの雪だるま(オラフという名前らしい)も、最後には溶けちゃうのかなと予想したけど救いがあって良かった。

意外だったのは、大流行した例の歌。
歌詞の内容やクローズアップのされ方から物語のクライマックスあたりで出てくるのかと勝手に思っていたが、予想外に前半のシーンで出てきた。

しかも「ありの~ ままの~ すがたみせるのよ~」と高らかに歌い上げておきながら、自分の魔法で築き上げたお城の中に一人頑なに引きこもってるし(笑)
この挿入歌が殊更にピックアップされてるけど、物語の核心とはあまり関係なかったんだなというのが今回わかった。

どこまでも軽いタッチで楽しめる娯楽映画かと思いきや、ひとつのセリフが印象に残った。姉を探しに一人で雪山深く入ろうとするアナに向けてクリストフは言う。

「山で迷うヤツは一人を好むヤツが多い」

流れるような一連の言い合いの中でさらっと出てくるセリフなので、軽く流すところなのかもしれないが、「あーこれ自分かも」と、妙に胸に刺さった言葉だ。

人と群れるのが苦手で逃げ続けてきた結果、人生という深い山に一人入り込んで道に迷ってしまっている自分に向けられているような気がしてズシンときたのだ。(深読みしすぎ?)

そんなわけで、毒にも薬にもならないという評判を聞いてお気楽に観てたけど、油断してたらそういう不意打ちもあったりしてそれなりに楽しめた。

続編が出るみたいだけど、これもきっと数年後に金曜ロードショーで見るんだろうな。

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