遺留分とは何か?~遺言・相続・遺産分けの豆知識~

遺留分とは何か

遺言書や遺産分けの話になると必ずと言って出てくるキーワードが「遺留分」(いりゅうぶん)だ。

例えば配偶者と子供2人が相続人である場合、配偶者には遺産総額の1/4、子供にはそれぞれ1/8が遺留分として保証される。

法律に絡む言葉なので説明し出すと小難しい話になってしまうが、簡単に説明すると遺留分とはイメージ的にはトランプゲームの大富豪でいうところのジョーカーのようなイメージだ。

ジョーカーは最強のカードである。これに勝てるカードは他にない。

相続にまつわるキーワードの力関係を強い順に並べると以下のようになる。

遺留分>遺言書>遺産分割協議>法定相続分

(「遺産分割協議」とは相続人同士の話合いのこと)

「遺留分」はジョーカー。遺留分に対してはそんなイメージを持っておけばよい。

遺言書は強力な法的効力を持つが、遺留分はそれに優先する。

遺言書がどんな内容であろうと、遺産分けがどんな話になろうと、遺留分だけは絶対に侵害されることがない権利である。

相続人(=遺産を受け取る人)から見れば、自分以外の相続人が全ての遺産を相続するような遺言書に対しては遺留分を請求できる。

逆に被相続人(=遺産を残す人)から見れば、相続人が複数(例えば子供が複数)いる場合に、誰か一人に全ての遺産を与えるような遺言書は法的に無効というわけではないが、遺留分というカードには勝てない。

すなわち確実に一人に全ての遺産を与えるようにすることは遺言書を以てしてもできない。

ちなみに誤解がないように注意したいのは、遺留分はあくまで権利であって義務ではない。

つまり遺留分を請求するかどうかは遺留分権利者の意志に委ねられている。

遺留分権利者からすれば今後の人間関係も考慮した上で遺留分請求をしないという選択肢も取ることができる。

遺言者もそれを期待して、お願いとして遺留分請求をしないように遺言書に書き記しておくこともできる。

あくまでお願いなので法的な強制力は無いが、一定の抑止力にはなるだろう。

また、兄弟姉妹には遺留分が無いことにも注意が必要だ。

いざ相続になった場合に遺留分があるのかについても一応知っておく必要があるだろう。

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